建設現場の監督、外回りの営業、訪問サービスのスタッフ。現場で働く人の多くが、本来の仕事が終わったあとに、報告書を書く時間を別に取っています。現場では手が離せない。記憶が新しいうちにメモを取る余裕もない。結果、事務所に戻ってから、あるいは帰宅してから、思い出しながら書くことになります。
この「あとで書く」は、なくせます。私はこれをなくすために、 録音を止めた時点で報告書が完成している スマホアプリを自分で作り、2026年9月にiOS/Android向けに提供開始しました。「レコレポ」というAI業務記録アプリです。
この記事では、その実物を素材に「現場報告や日報の作成はAIで自動化できるのか」に答えます。文字起こしアプリと何が違うのか、業務で使うには何が必要か、セキュリティはどうか、無料でどこまで試せるか。順番に書きます。
Q01現場報告や日報の作成は、AIで自動化できますか?
できます。2026年時点では、スマートフォンで録音を止めると、AIが文字起こしから整形までを自動で行い、見出しと箇条書きに整った報告書を完成させるところまで来ています。「あとで思い出しながら書く」時間そのものをなくせる段階です。
ポイントは、録音データを持ち帰ってあとで処理することではありません。 報告書作成という仕事そのものを、現場の中に取り込む ことです。現場で起きていることを録音しておけば、録音を止めた時点で報告書ができている。報告書のための時間を、後から別に取る必要がなくなります。

画面は、私が開発したレコレポの実物です。左が録音中の画面。停止ボタンを押すと、右のように見出しと箇条書きに整った報告書になります。テンプレートの穴埋めではなく、話した内容をAIが構成から組み立てます。
Q02音声の文字起こしと、報告書の自動作成は何が違うのですか?
文字起こしは「話した内容を文字にする」ところまでで、そのままでは報告書として提出できません。報告書の自動作成は、そこからさらに見出し・箇条書き・用途に合った構成への整形までを自動で行います。この整形の工程を人間がやるかAIがやるかが、いちばんの違いです。
文字起こしアプリは、すでにたくさんあります。ただ、文字起こしの出力は長い文字の壁で、上司や取引先にそのまま渡せるものではありません。結局、人間が読み直して、要点を拾って、報告書の形に組み直す仕事が残ります。
| 文字起こしアプリ | 報告書の自動作成(レコレポ) | |
|---|---|---|
| 出力 | 話した内容がそのまま文字になった全文 | 見出しと箇条書きに整った報告書 |
| 残る作業 | 読み直して要点を拾い、報告書に組み直す | 内容を確認して共有するだけ |
| 構成 | 一律(会話の時系列のまま) | 用途に合わせた構成で自動整形 |
レコレポでは、用途を選ぶと報告書の構成が変わります。議事録・商談報告・現場報告・点検記録・メモの5カテゴリに対応しており(2026年9月時点)、同じ録音でも、商談報告なら商談報告の構成で整形されます。
Q03音声から報告書を作るアプリは、実際の業務で使えますか?
文字起こしの精度だけでは、業務では回りません。誰の発言か分かること、現場の専門用語を拾えること、写真が入ること、完成した報告書をすぐ渡せること。ここまで揃うと、日々の業務に組み込めます。
作ってみて分かったのは、業務で使えるかどうかは変換の精度そのものより、 現場の使い方に寄り添う機能が揃っているか で決まるということです。レコレポには次を入れました(2026年9月時点)。
- 話者を識別して文字起こし ──誰の発言かを分けて記録します。気になる発言をタップすると、その箇所の音声がすぐ再生され、細かなニュアンスまで確認できます
- 録音中の写真撮影・自動挿入 ──現場の写真をその場で撮れば、報告書の該当箇所に自動で挿入されます
- カスタム辞書 ──現場特有の専門用語・固有名詞を登録でき、使うほど文字起こしの精度が上がります
- 1タップでPDF共有 ──完成した報告書は、そのまま上司・取引先へ共有できます

Q04商談や社内の会話を録音するのは、セキュリティ面で大丈夫ですか?
業務利用では「音声データがどこに残るか」の確認が必須です。レコレポは、処理後の音声を自動削除し、サーバに保存しない設計にしています。商談や社内会話を扱う業務利用を前提にしたプライバシー設計です。
録音をためらう理由の多くは、精度ではなくここです。商談の生の音声や社内の会話が、どこかのサーバに残り続けるのなら、業務では使いにくい。
だからレコレポでは、 処理後の音声は自動削除され、サーバに保存されません (2026年9月時点の設計)。文字起こしと報告書への整形が終わったら、元の音声はサーバに残らない。この前提があって、はじめて商談や点検の録音を日常の道具にできます。
Q05費用はどれくらいかかりますか?無料でどこまで試せますか?
レコレポは、録音と文字起こしが回数無制限で無料です。報告書(レポート)の作成は無料プランで月3回まで。プレミアム(月額980円・年額9,800円)でレポート作成が無制限になります(2026年9月時点)。
- 無料プラン── 文字起こしは回数無制限で無料 。レポート作成は月3回・音声ファイル取込は月3件まで
- プレミアム──月額980円(年額9,800円=2ヶ月分お得)でレポート作成が無制限
まずは無料のまま、明日の現場や商談をひとつ録音してみてください。録音を止めた瞬間に報告書ができている体験は、説明を読むより一度やってみる方が早いです。
ダウンロードはこちらからどうぞ(いずれも2026年9月時点で公開中)。
- App Store(iPhone): https://apps.apple.com/jp/app/id6797415789
- Google Play(Android): https://play.google.com/store/apps/details?id=com.recorepo.app
- サービスサイト: https://recorepo.com/?utm_source=gembashift&utm_medium=blog&utm_campaign=recorepo-release
よくある質問(FAQ)
- Q. 建設現場以外の仕事でも使えますか?
- A. 使えます。議事録・商談報告・現場報告・点検記録・メモの5カテゴリに対応しており、外回りの営業の商談報告、訪問サービスの業務記録、社内会議の議事録など、「現場で働きながら報告書も書く人」全般に向けたアプリです。
- Q. 現場特有の専門用語や取引先の社名は、正しく文字起こしされますか?
- A. カスタム辞書に専門用語・固有名詞を登録できます。登録した言葉は文字起こしに反映されるため、使うほど精度が上がっていく設計です(2026年9月時点)。
- Q. 別のレコーダーやアプリで録音した音声からも、報告書を作れますか?
- A. 作れます。音声ファイルの取込に対応しており、他のアプリやAirDropから音声を受け取ることもできます。無料プランの取込は月3件までです(2026年9月時点)。
- Q. 会社として導入する場合、システム改修やIT部門の作業は必要ですか?
- A. 不要です。スマートフォンにアプリを入れるだけで、個人単位で今日から使い始められます。社内システムとつなぐ開発も、サーバの用意も要りません。
- Q. なぜAI導入支援の会社が、自社でアプリを出しているのですか?
- A. 「現場起点のAI」を掲げる以上、自分たちでも現場の道具を作って出すべきだと考えているからです。レコレポは、報告書に時間を奪われている現場の人が、録音停止と同時に報告を終えられることを目指して開発しました。
AUTHOR

黛 政隆(まゆずみ まさたか)
株式会社GembaShift 代表取締役CEO
エンジニア歴20年、PM経験50件超。生成AIの導入を、現場に入って一緒に組む仕事をしています。 この記事の内容は、著者自身が実際に手を動かして業務で検証した実体験に基づいています。