最初に集める資産は、COBOLソースだけでよい?
COBOL本体に加え、COPY句で参照する共通定義、JCLとPROC、入出力ファイルの定義を集めます。画面処理があればCICS・BMS、階層型データベースがあればIMSの定義など、対象業務に関わる資料も確認します。
たとえばプログラムの中にファイル名があっても、実行時にどのデータセットへ接続するかはJCL側にあることがあります。解析対象を拡張子で狭く絞ると、実行の関係やレコード構造を確定する材料が不足します。
| 資産 | 確認すること |
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| COBOL・copybook | 処理条件、計算、共通定義、レコードの項目・桁数 |
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| JCL・PROC | 実行順序、呼び出すプログラム、入出力データセット |
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| オンライン・DB定義 | 画面と処理の関係、CICS・IMS・VSAMなどの接続 |
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| 運用資料・実行記録 | 定期実行、手動実行、運用上の例外、実際の利用状況 |
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残す処理と、見直す処理をどう分ける?
資産台帳と依存関係図を起点に、業務の入口から画面・バッチ・データまでをたどります。使用されていないように見える資産も、実行時に呼び先を決める処理や手動運用があれば、静的な解析だけでは廃止と断定できません。
レガシー刷新AIでは、根拠のある関係と、追加資料が必要な箇所を分けて整理します。残す・統合する・廃止するという判断には、担当者による業務確認や実行記録の確認を組み合わせます。
移行後に、同じ業務結果になることをどう確かめる?
現在の条件分岐から、通常・境界・例外のテスト観点を整理します。締日の前後、金額の端数、空値など、移行時に差が出やすい条件を明示し、期待する結果とセットでテスト仕様書に残します。
COBOLバッチの新旧比較では、レコード定義に沿って出力を項目単位で比較できます。EBCDICやパック10進などの形式も、対象に応じて読み取り条件を確認します。日本語の変換表、比較するキー、許容する差分は事前に決めます。
新旧比較には実行結果が必要です。オンラインシステム全体をこのサービス内で再現するものではなく、外部で実行した結果を受け取って確かめる範囲も含め、検証方法を合意します。
最初の検証対象を選ぶときの3つの条件
最初は、入口から出力までを一続きで確認できる業務を選ぶと、解析の価値と不足資料を評価しやすくなります。全体移行の工数や期間は、ひとつの試験結果だけで確定しません。
- 代表的な計算や条件分岐があり、業務担当者が正否を確認できる。
- ソース・定義・入出力例が揃い、欠けている資料も把握できる。
- 仕様書・影響マップ・テストのうち、判断に必要な成果物が決まっている。